大寒を過ぎたというのに暖かかったり、また急に寒くなったり、
このところの気候に閉口するこのごろ・・・。
そんな中の制作から記録を兼ねて、人からの情報と自分なりに工夫した
ちょっとした裏技的技法を紹介しようと思います。
今回は、陶板などの紐通し用の穴の開け方・・・。
いろんなやり方があると思いますが、いろいろ試した中、こんな方法もあります。
工程1
まずは、通し穴をあけるところを
掻き出しベラなどで彫って
やります。
工程2
同じ要領で2カ所やります。
工程3
さて、ここでポイントとなる
竹串を短く切ったものと
新聞紙を竹串の幅に裂いたもの
工程4
新聞紙片を竹串に巻いて
やります。
工程5
これを陶板のほったところの
真ん中に置いて、その両壁に
ドベを塗ってやります。
工程6
その部分に粘土をのせて
隙間にしっかり入るように
ギュウギュウ詰めてやります。
工程7
しっかり隙間まで詰めたら表面を
ならしてやります。
このとき多少はみ出しても
後でいらない部分は簡単に
取り除けますので、しっかり
ならしてやります。
工程8
竹串の長さに切れ目を入れて
いらない部分を細い刃物の
ようなもの(剣先など)を使って
取り除いてやります。
このときはみ出した部分には
ドベが付いてないので
簡単にとれます。
工程9
そしてここがポイント。
なにか細いモノを使って竹串を
押し出してやります。
少し引っ掛かりがあっても
両側からゆっくり押してやると
スッと抜けます。
工程10
新聞紙が適当に水分を吸って
くれるので竹串は簡単に抜けます。
このとき竹串を抜いておいて
やらないと乾燥のとき素地の
収縮でせっかく作った紐通しに
ヒビが入ってしまうので必ず
抜きましょう。
新聞紙は、残しておいても素焼き
のときには焼けて灰になって
しまうので大丈夫です。
工程11
これを2カ所両方やってやれば出来上がり
です。
さて、こうした出来た陶板何を描いてやろうか・・・。次の展覧会は、4月。
夏のモチーフ中心ということになりましょうか。
こうして地味な作業をしながら聴いていたのは、
グラミーシンガーNorah Jonesの「Come Away With Me」。
ゆったり大変良いアルバムなのですが、どうしてもジャズ部門で
グラミーをとったのが腑に落ちないのでした・・・。