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気候と向附と10万キロ

寒く成りだして、もう冬かと思った先週とは打って変わり、
今週は暖かい日が続きました。
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そんな中、今日金曜日は非常勤講師の仕事で瀬戸へ行ったので、
その帰りがけ、愛知県陶磁資料館で開催中の『志野・黄瀬戸・織部のデザイン』展へ
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ようやく行くことができました。
ずっと気になっていた展覧会だったのですが、
なんだかんだと忙しく、気が付けば、
もう会期終了まで残すところ2日というところでした。

とても見応えのある面白い展覧会でしたが、
特に、志野や織部の向附は圧巻。
何度も何度も行っては戻り、その形や装飾の
バリエーションの豊かさに唸りまくっていた
のでありました。






その帰り、ついに車の走行距離が10万キロを
超えました。
気が付けば、この車に乗り換えてから4年半。
いったいそんなにどこへ行ってたんだろう?

まだしばらくはこの車に世話になろうと思いますが、そろそろ次を考えないといけないかなぁ。

とりあえずは、今しばらくがんばってもらうためにメンテ、メンテ。
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by studio-muddy | 2009-11-27 23:18 | 展覧会

噺の話

11月ももう後半。
秋だと思っていたら、もう冬。
こう寒くなってくると、1人孤独に仕事をする身にとっては、
無性に人恋しくなってきちゃったりします。

そんなときは、「古典落語」をよく聴いています。
志ん生、志ん朝、馬生、今輔、小さん、小三治、圓生、円歌、円遊、柳朝、柳橋、正蔵、
金馬・・・etc。

うまい噺家さんの噺を聴いているとその情景が見えてくるようです。
また、噺に登場する熊さん、八っつぁんをはじめとするキャラクター達、
意外といろんな噺に登場してきて、主役をはってみたり脇をかためていたりで
その性格や、生活ぶりが見えてきたりします。

田中三太夫:まじめでしっかりものの家臣(雛鍔、粗忽の使者、妾馬)

政五郎:腕のいい職人さんで絵に描いたような江戸っ子
    (:三件長屋・大工調べ、三枚起請)

一八:調子のいい幇間持ち(たいこ腹、愛宕山)

熊五郎(熊さん):長屋の若い衆・職人(崇徳院、御慶、船徳、唐茄子政談)
         目は利くが酒でしくじる魚屋(芝浜)
         長屋の乱暴者(大山詣り)

八五郎(八ッつぁん):貧乏長屋のお調子者の若い衆
           (羽織り遊び、御慶、三軒長屋、妾馬)

与太郎:貧乏長屋のちょっとたりない若い衆。でも仕事の腕は良かったりする。
    (大工調べ、佃祭、)

西念:いつもろくな死に方をしないお金に汚い乞食坊主(黄金餅、藁人形)

お光さん:しっかりものの女房(堀の内、鮑のし)

お久さん:長屋の親孝行な娘さん(文七元結、真景累ヶ淵)

金坊(金の助):回転の早い長屋の子供(雛鍔、堀の内)
        ドラ息子(干物箱)

繁造:まじめな使用人(愛宕山、・・・)

伊勢屋の旦那と若旦那:お金持ちできらわれ者
           (三軒長屋、羽織り遊び、二番煎じ、死神)

源兵衛さん:親切な遊び人で町内の札付き(明烏、搗き屋幸兵衛、御慶)
      まじめな万屋の旦那(柳田柳田格之進)

徳兵衛さん:万屋の仕事熱心で旦那思いの一番番頭(柳田柳田格之進)

徳三郎:親に勘当されるグータラ若旦那(船徳、唐茄子政談)

留公:長屋のインテリでお調子者の職人(粗忽の使者、大工調べ、船徳、一人酒盛)

辰っつァん:長屋の若い衆・職人(二番煎じ、御慶、船徳、唐茄子政談)
      廓の若い衆(付き馬、居残り佐平次)

海苔屋のババァ:ご長寿なおばあさんで、長屋の若い衆の言い訳に
        よく葬式をだされる。(羽織り遊び、唐茄子政談・・・)

甚兵衛さん:ちょっと頼りないくず屋(道具屋)さん(火焔太鼓、鮑のし・・・)

貞吉(公):真面目だけどちょっとドジな丁稚小僧
      (火焔太鼓、二階ぞめき、味噌蔵・・・)

権助:田舎者で一筋縄でいかない口の達者な使用人(味噌蔵、権助提灯・・・)

杢兵衛さん:長屋の古株古狸(おばけ長屋・・・)

知っている中だけでも、これだけのキャラクター達が、これだけの噺で
活躍してくれています。
そんな聞き方をしながら彼らの人情味溢れるドジな日常を聴いていると、
妙に和んで人恋しい夜も癒されてしまうのでした。
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by studio-muddy | 2009-11-23 22:31 | 趣 味

箱書きと陶印

今回の個展の桐箱が出来上がってきました。
今日は、箱書きです。
普段、筆を使う仕事をしてますが、文字を書くとなるとまた別の心構えが必要です。
ましてや白木に書き込む一発勝負・・・。
そこで気を鎮めるのと、集中するための一服です。
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硯で墨を擦って、その香りの中、集中力を高めます。
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この墨の香り、なんとも好きです。気も鎮まって、背筋も伸びる様です。

この緊張感も嫌いではありません。
お世辞にもあまり上手いとはいえませんが、自分らしい字が書ければ良いと
思っています。

このときもう一つ必要なのが、落款です。
本来は、石を彫ったり、最近では消しゴムなどを使う方もいるらしいのですが、
私はもっぱら「富本憲吉」に憧れて陶印です。
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どうしてもついでに作ることになるので、装飾は今ひとつですが
楽しみながらの大いなる自己満足の制作です。
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by studio-muddy | 2009-11-15 22:53 | 道 具

やっとこさタイ旅行記3日目後半

さてさて、3日目、8/30午前中の続き。
『スアン・パッカード宮殿』を後に、次は『ジム・トンプソン・ハウス』へ。
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この『ジム・トンプソン』なる人物は、1906年生まれのアメリカ人の元建築家です。
第2次世界大戦中、終了間際にタイに派遣され、終了後もタイに永住し、
そして手織りシルクに興味を持ち、自らもデザイナー・染織家として才能を
発揮し、プリント模様のシルクを生み出し、タイ土産の代名詞であるタイシルクの名を
世界に広めたのだそうです。
その彼が、1967年にマレーシアで謎の失踪を遂げる直前まで、住居としていたのが、
この『ジム・トンプソン・ハウス』なのだそうです。
今は、家屋を博物館として公開しています。
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チーク材を用いたタイ北部の伝統建築様式の建物は、アユタヤやバンコク郊外の
村々から移築された6軒を建築家だった知識を活かし自ら集合合体させて
建てられたそうです。
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この頃、雨もあがって日が差してきました。
こちらもとても美しい庭です。
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こんな洒落た睡蓮の生け方も・・・、
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ここは、グループごとに日本語が話せる現地のガイドさんが付いてくれます。
我々のグループには、日本文化を学んでいる大学生が、付いてくれました。

30分程の待ち時間があったので、その間退屈している甥っ子・姪っ子に広告で折った
折り紙をくれのですが、チビ2人は照れからかあまり反応が良くなく、こちらの方が
興味をそそられてしまいました。
これが中々手の込んだもので、小物入れ(サイフ?)的なものとコマを折ってあって、
いったいどう折ってあるものなのか??
折り紙は、てっきり日本のものと思い込んでいたので、新鮮な驚きでした。

ここもやはり館内の撮影は禁止でしたが、玄関から客室、居間に展示されていた
タイで最初の地図や、個人で収集しや仏像や家具、実際使用していた景徳鎮で
焼かれた王室用の食器などの古美術品のコレクションは、それはすごいものがありました。

さて、昼食。
この施設内にある洒落たカフェレストランでの昼食です。
メニューには色々あったのですが、どれもよくわからず、ランチコースで
4種類くらいのものがあったので、その中から選んでみました。
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パット・タイというタイ風焼きそばと柑橘類の実をほぐしたようなサラダ。
なかなか日本では馴染みの無い感じ・・・。
タイの気候にあっていて、あちらでいただくには美味しかったです。

その後、施設内にある自らの名を冠した『ジム・トンプソン』ブランドのショップで
お買い物。
あまり日本では見かけませんが、『ジム・トンプソン』といえば、タイ・シルクの最高級
ブランドとして世界的に名高く高い人気を誇るっているらしい。

『ジム・トンプソン』ブランドのブティックは、バンコク市内をはじめとしたタイ国内
だけでなく、日本や母国のアメリカ、イギリスなど世界各国に展開しているんだ
そうだ。

さて、『ジム・トンプソン・ハウス』を後にして、午後は『タイ国立博物館』へ。
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もともとは副王のための美しい タイ様式の建物が集まった宮殿であったそうです。
今でも中に、ブッタイサワン礼拝堂があり、シヒン仏が祀られている。入場券は、
このお寺への入場券もかねている。1874年、ラマ5世 がその前の王 ラマ4世の
王室コレクションの展示のために造った博物館に始まり、1926年に、バンコク博物館
となり、1933年に 国立博物館となり現在に至っているそうです。
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ここには新石器時代から スコータイ、アユタヤそして現代までの各時代に於ける
膨大な数の仏像、金製品、衣服、楽器、兵器、陶磁器等の芸術品を所蔵、展示
されており、中でも仏像は、それぞれの時代の様式のものがあり、そして、中には、
中国、鎌倉時代の仏像もあってそれはそれは見応え十分。
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しかし、とにかく広い(上写真はチケットにある見取り図)!
そしてほとんどの部屋に空調が効いていない。
この湿気と温度で展示品は大丈夫なのだろうか??・・・と思わず心配してしまう。
そしてどの展示室もたいていメインは自然光・・・。
う〜ん、大丈夫なんだろうか・・・?
それにしても、すごいコレクション。
次回行く機会があれば3日間ぐらい掛けてじっくり観てみたい!

ここも当然写真撮影は禁止だったので、是非とも図録をとクタクタになりながら
売店に入ってみましたが、ざっくり紹介しているモノは無く、いったいどれを
購入してよいものやら・・・。
結局、何も購入せず、次回に持ち越しに・・・。

この後は、雑貨屋さんを巡って、夕食に美味しい中華料理を食べて、
おおいにモノ造り魂を震わせながら充実した3日目の夜は、ぐったりと疲れとともに
更けていくのでありました。

最終日に続く・・・。
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by studio-muddy | 2009-11-11 22:51

ようやくタイ旅行記3日目午前バンコク周辺

個展も終わって1週間。
すっかり燃え尽き症候群で腑抜けておりますが、
そろそろ、うろ覚えになってきた晩夏の思い出タイ旅行記を
早いところきちんとしなければ・・・というわけで

8月30日(日)
早朝からスコール。このお陰で前日から心配されていた大規模なデモの集会が
中止となり、またまた予定を変更(少し元に戻して)この日は、バンコク周辺の
施設巡りです。

9:00 雨も小降りになり、この日もトイさんの運転するワゴンで出発。
まずは、『スアン・パッカード宮殿』へ。
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『スアン・パッカード宮殿』の名前は、以前この場所がキャベツ(タイ語で
パッカード)畑であったことに由来するそうです。

当初、ラマ5世の孫にあたるチャムポット殿下夫妻がバンコク市内に
建てた迎賓館で、現在は博物館になっています。
チーク材で造られた高床式の建物など、タイの伝統的な建築様式の
屋敷が5棟集められていて、そのうちのひとつ、ラッカー・パビリオンは
17世紀のアユタヤの建物を移築したものだそうです。
当時のアユタヤでは壁画美術が発達しており、この建物の内部でも
金箔の壁画が見られ、ほかにも、紀元前にさかのぼるバンチェン遺跡の
出土品や、スコータイ時代の仏像、陶磁器など、チャムポット殿下夫妻の
優れたコレクションが芸術家支援の為に展示されています。
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入場券(100B)を買うと、タイの民芸調の原色で竹製(だと思う)の団扇と
日本語のパンフレットをくれます。
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この団扇がなかなかすぐれもので、扇ぐと日本でよく手にするそれよりも
なんとも良い風がきます。少しカーブした形状と素材がそうさせるのでしょうか?
女性の職員が近づいて来て案内をしてくれました。
この職員の方が、中々の曲者でタイ語で口頭の説明をすると、とっとと次の展示室に
移って行ってしまうので、展示物をもっとゆっくり観たい小生はおいてけぼりでした。

第1展示館の1階は、タイの古典楽器を展示しています。
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竹製のシロホンと呼ばれる木琴のようなものや銅鑼、弦楽器などがあり
そして和太鼓にそっくりな太鼓があり、聞くとタイが発祥で日本に渡ったなのだそうだ。
2階には、タイ、東南アジアの古代遺物を展示してあり、仏像、ウマー神象、
アタナリーサワラ神像、ビルマの青銅像、や、アユタヤ・バンコク王朝初期の
武器が展示してあります。

第2展示館1階には、チュムポット女王の所蔵物である、希少な岩石と鉱石が展示して
あり、女王はその部屋をアリババの洞窟と命名したそうです。
2階には、チュムポット女王自身の使用した豪華な漆塗りの家具や真珠が装飾された
食物盆、象牙の小箱や香水瓶などが展示してあります。

第3展示館2階には、「ベンジャロン焼」という中国の五彩の陶磁器が展示してあります。
原産地は中国ですが、タイ式にデザインされているらしく、金や金属メッキが施されて
います。
壁には、金と漆の壁画が。もとはアユタヤの修道院にあったのを移設し、復元したもの
だそうです。描かれているのは、ラーマキエン(仏陀の一生の物語)です。

第4展示館は、ダイニングルームとして使われていたそうです。
なるほど正面に池があり庭が眺められて良い景色になっています。

その他にも第8展示室至るまで、遺物や化石、タイ舞踊で使用される面や衣装、
チャダと呼ばれる古典舞踏に用いる冠やスコータイ時代の発掘品などが展示して
ありました。
その中でもやはり1番興味を引かれたのは、サワンカロークと呼ばれる青磁器と
中国の宋、元、明朝の陶磁器コレクション。これはすごかった!

その他にも実際使用していたアクセサリーやサワンカローク焼の食器、
洋風のティーセットなどもありました。

展示物の撮影が許されなかったので、庭からのの写真しかありませんが、
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この建物がラッカー・パビリオン。チュムポット女王の50歳の誕生日を祝うために
1959年に住職の許可を得てアユタヤとバンパイン遺跡の間にある寺院から
移築されたそうです。
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木造の高床式の建物。下は池になっています。
一番古い建物は、150年くらい経っているそうです。
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美しい庭
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南国らしい蘭の花がきれいに咲いてました。

そして、次回に続きます。
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by studio-muddy | 2009-11-10 22:14

作品写真

今回の個展に出品した全作品の写真をホームページに
アップいたしました。
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会場に来られなかった方々、興味がございましたら是非!
http://www.ne.jp/asahi/studio/muddy/
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by studio-muddy | 2009-11-05 23:01 | 展覧会

無事会期終了いたしました。

個展の会期を無事終了いたしました。
たくさんの方々に、おいでいただきまして
深く、深く御礼申し上げます。
そしてご協力いただきました方々、お陰様をもちまして
実りの多い展覧会になりました。
ありがとうございました。
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毎日、会場に通っておりまして、たくさんの方々とお話させていただいて
色々勉強させていただき、考える機会をいただいて充実していた中、
なれない立ちっぱなしと空調による乾燥と照明の熱・・・。

毎日、どっと疲れてしまって、どうしてもまっすぐ帰宅することができず、
夕方来て下さった顔見知りの方、そして画廊の方、一献お付き合いいただきまして
誠にありがとうございました。
あの至福の一杯がたまりませんでした(笑)。

今後とも、より精進してまいる所存でございますので、
ご指導の程、よろしくお願い申し上げます。
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by studio-muddy | 2009-11-04 22:02 | 展覧会


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