昨日は、一仕事終えた後、午後からひさしぶりに山を降りてお出掛けです。
まずは、名古屋へ出て、JR高島屋で開催中の
「没後50年北大路魯山人展(日本・ポルトガル修好150周年記念)」へ・・・。
最近ニュースなどで話題になった、56年ぶりに日本に返還された
「桜」と「富士」の壁画が展示されています。
(図録より)
平日だというのに会場は大いに込み合っていて、人を見に来たのか
作品を観に来たのかわからないほど・・・。魯山人の人気がうかがえます。
それにしても陶器あり磁器あり、書あり絵画あり、漆器あり彫金あり・・・。
よくもまぁ、ひとりの人間がこれだけいろんな種類の作品を残したものです。
しかもどれも見事な程の完成度・・・やっぱりすごい。
「やきもの」に関していえば、どれをとっても造形がどうの色彩がどうのという
ことはない・・・。でも「やきもの」らしい力強さが漲っている。
改めて「やきもの」の良さってこういうところなんだなぁと思う。
そして「うつわ」としてもいうに及ばず。ところどころに料亭「辻留」が盛付けた
パネルもうつわと共に展示してあったが、まさに料理の着物。
なんという美意識、なんというバランス感覚。
その後、画廊で開催していた「14代 今泉今右衛門展」へ・・・。
こちらはうって変わって緻密な仕事。
洗練された造形と繊細な意匠。
両極のやきものを観て暫し混乱しながら次へ・・・。
そして栄の県美の8Fギャラリーで開催中の母校愛知県芸と非常勤講師でお世話に
なっている瀬戸窯業高校専攻科の卒業・修了制作展へ。
両方ともみんなよくがんばってました。
若い彼らのこれからに期待です。
その後、専攻科の修了生たちが、常勤、非常勤の講師陣を謝恩会に招いてくれる
とのことで、栄の「世界の山ちゃん」(笑)へ。
毎年思うことですが、もうこれで会えなくなる修了生もきっといるんだろう・・・。
なにかをはじめようとしている最中に関わりを持てたことに感謝しつつ
彼等のこれからの陶芸人生が少しでもたのしく有意義でありますように・・・。
ひさしぶりの手羽先うまかったぁ〜。修了生の皆さん、ごちそうさまでした。
さぁ、今度は小生の番。がんばんなきゃ。