今日は、昨日焼いた素焼の窯を冷却中。
作業をする素地がないためテストピース作りです。
こういうほかの作業が無いときじゃないと
ついつい制作に追われて、ないがしろに
してしまいがちな作業。
しかし原料を買い足したときに
釉薬のコンディションを維持したり、
より良く改良したり、新しい釉薬を開発する
ためには、とても大切な作業なのです。
そしてテストピースだけでは0.5㎥もある窯は埋められないし、見たいときにすぐに焼ける訳ではないので
無駄のないように作品で窯が埋まるときにいっしょに入れられるように前もって
用意をしておかなければいけません。
今回やっているのは、以前原料が手に入らなくなったため泣く泣く諦めてしまった
釉薬のテスト。
原料が天然ということと、掘り手の
後継者がいないことがその原因。
そして同じ原料でも機械任せにむやみに
均一にきれいに精製出来ていれば
よいものでもなく、特に陶器に使う釉薬
は、質感や雰囲気や佇まいが命。
原料の精製工程までが影響してくるのです。
なので、そんな労力の掛かるそんな原料は、扱ってくれなくなってしまったということです。こんなところにまで不況の波が・・・。
あるときに大量に買い付けておければ良いのですが、
置いておける場所も先立つものもない立場ではどうにもなりません・・・。。
ですが、最近手に入れられるようになった原料が、以前のそれと全く違うものなの
ですが、焼いてみるとなかなか良い感じ。
なんとかものに出来ないものかと今回は2種類の素地にR.F、O.F分を
3パターンほど作って探ります。
前回までのテストでこんな感じ・・・。
今回、ここからどの程度まで改良出来るのか?
乞うご期待!
・・・・・・ものになるといいなぁ・・・。